「その考え、間違い!」声優を目指す上で陥りがちな5つの勘違い
その考え、間違い!
声優を目指している19歳の花音に伝える事ができるのなら・・・
「その考えは間違っているよ〜」と肩にポンっと手を置きたい。
今回は声優を目指すあなたが陥ってしまいそうな勘違いについて5つに分けてお話ししてみようと思います。
声優を目指すということ
声優という職業に対してどのようなイメージを持っていますか?それって実際に声優になった方と同じイメージでしょうか?
まだ声優じゃないんだからそんなのわかりっこないよ。
そうです。
だからこそ、思い込みで行動して欲しくないことがあるんです。
1.自己流のトレーニングを重ねること
高校生の頃から声優になりたかった花音は、家で一人黙々と声優関連の発声・滑舌の本を読んで声を出していました。声優になりたいから!
少しでも上手になりたいから!
練習したい気持ちは分かりますが、自己流のトレーニングは良くないんです。
声優は声のプロ。
でも、声というのは健康な人であればほとんどの方が使えるものです。
常日頃から多くの人が当たり前に発している声。
それでお金をいただくというのがどういうことか。
当たり前のものだからこそ、その技術が深いのです。
自分で本を読んで勉強して身につくような簡単なものではありません。
読み癖を直すのは厄介
声優という未来に少しでも近づこうと自己流のトレーニングを重ねた結果・・・。自分では気づかないうちに変な読み癖がついてしまっていました。
その読み癖は専門学校で指摘されるのですが、専門学校時代だけでなく、養成所に入ってからも完全には消えず、直すのにとても苦労しました。
発声・滑舌はプロのもとで勉強し、練習するのが大切です!
プロの声に近づくためには、自分の出している音を評価してもらえる環境で練習を重寝る必要があるんです。
イントネーションは早めに意識を!
言葉のイントネーションやアクセント、きちんと身についていますか?花音は未だに自信がありません。
方言や家庭の中、友人との間で使っている言葉のイントネーションやアクセントが正しいものとは限りません。
普段、何気に使っている言葉だけに、これを直していくのも大変なんです。
でも、あなたが目指しているのは声、言葉のプロ。
イントネーションやアクセントについては早めに意識してアクセントが違う単語は直しておきましょう。
単語のイントネーションやアクセントを確認するには音声機能のついている電子辞書が便利です。
花音は今でも台本確認の際に電子辞書を使ってイントネーションの確認をしています。
2.専門学校を中身で選ぶ
声優を目指すために、まずは専門学校で勉強をしたい! このサイトを見てくださっている君はそう考えているのではないでしょうか? 花音も声優を目指し、専門学校で様々なことを学ばせていただきました。 専門学校選びは声優への具体的な第一歩です。 専門学校をどこにしようか悩んでいた花音は、- 家から学校までの近さ
- レッスン内容
- 講師の顔ぶれ
- 学校イベントが充実しているかどうか
- 雰囲気のいい学校か
- 授業料
などなど
沢山の項目を照らし合わせながらどこに通うか考えていました。
でも、一番大事なのは何だと思いますか?
当時の花音はそれが見えていませんでした。
一番大切なのは声優への階段
今の花音は、当時の自分が悩んでいた専門学校を選ぶための条件のすべてが大事というわけではないと思います。(もちろん通うために不可欠な金銭面は大事ですよ!)
2年間通い、声優としての基礎となる力を身につけるのでレッスン内容はもちろん重要です。
ですが、一番大切なのは
「その学校がどれだけ業界とパイプを持っているか」
ということだと思います。
その専門学校の先に、声優業界へ繋がる階段があるのかどうかです。
目標は声優になること
君の最終目的は『声優になる』ことです。当たり前のことですが、これは絶対に忘れないでくださいね。
専門学校はそのための手段に過ぎません。
その専門学校が声優事務所と提携して学内オーディションがあるかどうかなど、将来、声優になるための、近づくための階段がかかっているかどうかをしっかり見極めてください。
1番分かりやすいのは卒業生の情報です。
その学校の学内オーディションで受かって声優事務所に所属していたり、特待生になっているかどうか。
そういった卒業生の情報を見て、その方々がどのように声優になったか、その過程を見て参考にしましょう。
3.専門学校や養成所を楽しむ
専門学校や養成所での時間は限られています。その時間で何を考え、どう行動し、どんなことを吸収し、その上で前に進んで行くことがとても大切です。
当然のことだと思うかもしれませんが、これが一番大切です。
花音の周りには仲間で楽しく過ごすことを優先しているとしか思えない子達がいっぱいいました。
レッスンが終われば仲のいい子達と遊びに行く、そのためにレッスンを頑張っています。
そんな風に仲間と楽しい思い出を作るために通っている子達がいっぱいいました。
もちろん、最初はそんなつもりはなかったんだと思います。
でも、若いうちは目にする色々なものが華やかで輝いています。
そんな誘惑もあり、楽しさもあり、そして周りもそうだから自分も・・・。
そんな風にして、最初は少しだけ息抜き・・・と思っていたのが流され流され・・・。
その結果、本来の目的を忘れてしまったのだと思います。
覚悟。持っていますか?
「なんのために自分はここにいるのか」そのことを常に考えていれば、無駄な時間はすごしません。
そしてもっと大事なこと。
『みんなライバルです』
もっと言えば、『対戦相手達』なのです。
馴れ合いしている場合ではないんです。
だって、声優になれるのは目指している人の中のほんの一握り。
みんな一緒に声優になんてなれるわけないんです。
もちろん、切磋琢磨は大事です。
ですが、自分の夢をしっかり見据え、例え一人ぼっちになってでも前に進んでいく勇気と覚悟を持ちましょう。
4.個性を作る
私の個性って何だろう?誰もが考え、悩んだことがあるのではないでしょうか。
専門学校や養成所に行けば繰り返し「個性、個性」と言われます。
そして、業界でも「個性」。
個性を磨け、個性を出せ、個性を伸ばせ。
声優にもキャラクター性が求められる時代になりました。
花音は最初、個性というものは自分で作るものだと思っていました。
(セルフプロデュースは違いますよ)
でも、作っていけばいくほど沼にはまっていくのです。
「自分の性質って?」
「自分の特徴って?」と・・・。
本当の自分
個性は『本当の自分』なのです。主観的に自分ってこんな性格だなーって思うこともあれば、人から、こうゆう性格だよねと客観的に言われることもあります。
そして、人生を歩む中の成長過程で生まれてくるものも。
それらに気づき、磨いていけばいいのです。
個性って難しく感じやすいですが、しっかり自分と向き合えば見えてくるのではないでしょうか。
そうやって見つけた本当の自分をセルフプロデュースしてあげればいいんです。
焦ってしまって、本来の自分とはかけ離れたものを作って失敗しないようにしてくださいね。
もちろん、作った自分になりきる人もいると思いますが・・・。
5.他人と比較して行動する
昔の花音はすぐ自分と他人を比べてしまっていました。もちろん、声優業界は他人と比べられ、評価を受ける職業です。
声優になる過程だけでなく、声優になってからもオーディションなどで何回も何回も天秤にかけられ、ふるい落とされていきます。
オーディションなんて合格するのはたった一人。
何人ものプロの声優が一つの椅子を目指して戦うんです。
ふるい落とされるのがほとんどです。
あの子は合格した自分とは何が違う。
あの子みたいになれたら・・・。
自分が評価され、否定されてしまった。
そんなことを何度も何度も重ねていくうちに、他人と自分を比較するのが癖のようになってしまいます。
大切なの自分と向き合うこと
しかし、自分自身の心の持ちようは変えなくてはいけません。『常に自分と向き合う』
この考えがとても大切ですし、比べても良いことはありません。
(自分の闘志に火をつけるなら良いですが)
ネガティブな思考になったり、精神的ダメージを受けることもあります。
花音は人の目を気にしすぎて、積極的に前に出られなかったり、他人と比べては劣等感を抱いていました。
「自分は自分」と思えた時、心がふっと軽くなった気がしたます。
比べられる職業だからこそ、自分と人とを比べてはいけないのです。