声優を目指すのなら演劇部や放送部はダメ!?入るならどの部活?

中学、高校の部活選び迷いますよね。
声優を目指しているけど一体どの部活に入ればいいんだろう?
運動部か文化部どっちがいいの?
そう思っている人は多いはず。
花音もその一人でした。
そして、中学生の声優志望者から聞かれる質問で1番多いです。
分かります・・・3年間で得るものだからこそしっかりと考え、決めたいですよね。
  
  

部活選び
  
  

演劇部や放送部の意外な落とし穴!

声を使った仕事である声優を目指す!
だからといって、声に特化した部活、演劇部や放送部が1番いいというわけではありません。
決してダメというわけではないのですが、プロの声優としておすすめの部活とは言えません。
  
え!どうして!?
  
と思うかもしれませんがそれには理由があります。
それは「変な読み癖」がついてしまう可能性があるからです。
  

読み癖って?

変な読み癖ってなに?
演劇部だって演技の中で声の表現をするでしょ?
放送部だってナレーションのお仕事に近いんじゃないの?
そう思いますよね。
簡単に言うと、部活とプロのお仕事では評価される部分や求めらる部分が異なると言うことです。
  
部活動の中でも様々な指導を受けたり、大会やコンテストで評価されることはあります。
その中で学び、身につけていくことも多くありま。
ですが、声のトレーニングを重ねていくうちに、癖になってしまうことが多くあります。
  
例えば、

  • 自分の調子・リズムで読んでしまう
  • 助詞を上げて読んでしまう
  • 下から音を出し上にあげ変な抑揚をつけてしまう。

  
そして悪い癖がついていると指摘された時に直すのに苦労します。
なぜかというと、3年間で頑張って身につけた物は自分にとって当たり前になっていて直そうと思っても直せるものではありません。
そもそも意識したこともなく気がつけばそれしかできなくなっているものもあります。
無意識で行っているものを修正するのはとても難しいです。
良いと思って必死に身につけてきたものかもしれません。
精神的にも、それが正解だと思って今までやってきたわけですから、否定されると、分かってはいるものの悲しい気持ちになり自信をなくしてしまいます。
  

学び始める理想的な姿

プロの元で教わる時は、技術的には出来るだけ真っ白な状態がいいのです。
理想を言うなら、それが1番吸収しやすくなります。
  
だから、演劇部や放送部が絶対ダメとは言いませんが、思っているように声優に近づけるわけではありません。
逆に将来苦労してしまう可能性があるということです。
  
  

声優になるためにオススメの部活は?

じゃあ、声優を目指すならどんな部活に入ればいいの?
実際に声優として活動するようになって、周りの声優さんの意見も聞いたりした中で、今の花音が当時の自分に伝えたいオススメの部活について考えてみました。
  

花音が入った部活

まずは、実際に花音が入っていた部活について紹介します。
花音は中学、水泳部。
声優を目指と決めた高校からは、放送部と迷いましたが演劇部に入りました。
県の中でも強豪校だった演劇部。
毎日の発声と滑舌練習、そして、舞台稽古。
3年間部活をしに高校に行っていたと思うほど、高校演劇に没頭しました。
大会でもいい賞を頂け、とても充実した高校生活でした。
もちろん身についたこともたくさんありますが、花音は歌うような台詞回しの芝居の癖がついてしまいました。
それが良くなかったので、専門学校と養成所で必死で直しました。
プロの元で教えてもらう事がいかに大事か身を持って経験しました。
  

では、どの部活がいいのか?

花音が思う一番のおすすめは吹奏楽部です。
肺活量を鍛えることができ、楽譜も読めるようになれます。
今の声優は歌うことは必須です。
そのためにも楽譜が読めた方がいいですし、楽器が得意であればオーディション用紙に武器として書くことも出来ます。
今は声優として楽器を演奏するコンテンツや声優アーティストさんも増えましたしね。
  
日常的に音に触れるため、耳を鍛えることができるのも魅力です。
そして、何より、みんなで一つの曲を演奏すると言う団結力。
声優の仕事も同じです。
一つの作品を多くの声優の声で組み立てていく。
その感覚を身につけることができるのは大きな魅力だと思います。
  
知り合いの声優さんで吹奏楽部だった方は沢山います。
そして、みなさん揃って入って良かったと言っています。
  

声優だけじゃない。特技を身につけろ!

他にもオーディション用紙の特技の欄に書けるようになる部活をするのはいいと思います。
英語部で本格的に頑張れば、ネイティブに近い英会話能力を身につけることができるはずです。
英語のセリフが出てくる仕事は珍しくありません。
外国人の役や帰国子女の役があれば優先してその仕事が回ってくる可能性があります。
  
文化部だけではなく、運動部もいいと思います。
声優は意外と体力勝負な職業です。
運動部に入れば若いうちから体力をつけることが出来ます。
そして、団体競技ならチームプレーを学ぶことも出来ます。
声優はみんなで作品作りをするチームワークが大切な職業ですから。
  

参考:声優が入っていた部活

参考までにプロの声優の方々が所属していた部活動をまとめてみました。
声優さんが入ってた部活

  • 森田成一さん:吹奏楽部
  • 杉田智和さん:少林寺拳法部
  • 寺島拓篤さん:演劇部
  • 神谷浩史さん:空手部から演劇部
  • 福山潤さん:柔道部から剣道部
  • 吉野裕行さん:テニス部
  • 谷山紀章さん:陸上部
  • 梶裕貴さん:演劇部
  • 下野紘さん:演劇部
  • 近藤隆さん:弓道部
  • 代永翼さん:演劇部
  • 田村ゆかりさん:演劇部
  • 桑島法子さん:演劇部
  • 朴璐美さん:演劇部
  • 能登麻美子さん:華道部
  • 折笠富美子さん:軽音楽部
  • 斎藤千和さん:放送部
  • 佐藤聡美さん:放送部
  • 日笠陽子さん:ソフトボール部
  • 小林沙苗さん:剣道部

など

あの人、こんな部活に入っていたんだ・・・って思うのもあって花音も楽しく調べてしまいました。
  

最後に

中学、高校の時間も大切な時間です。
経験はお金では買えません。
お芝居をするうえで経験は財産になります。
勉強や友達との思い出づくり。
そして部活動。
その時間をどう過ごすかも考えてみるといいかもしれません。
  
  
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